穴掘建柱車ってクレーン車と違うの?
2021/10/18
穴掘建柱車がやってきた
タダノ DT-620
当社モータープールに万年塀を設置する工事を依頼したところ、穴掘建柱車が来ました。穴掘建柱車はクレーンの車体に穴を掘るためのスクリュー状のドリル装置(オーガ)を取り付けた車でポールセッターとも呼ばれます。
クレーン車をベースにした建設機械なので、クレーン作業専門の当社でも取り扱っているかと思われますが、取り扱っていません。この穴掘建柱車は、電柱を立てたり抜いたりする工事を請け負う電気通信工事会社や基礎杭や山留杭の工事を請け負う基礎工事会社などが、工事施工のために保有しています。
そのため、実は近くでじっくりと眺めるのは初めてで興味津々です。今回の機械は、タダノのDT-620という3tクラスのトラック架装した2.9t吊りのものです。穴掘建柱車について少し解説してみます。
参考)タダノ ポールセッター
アイチ ポールマスター
クレーンとは必要な資格も違う?
3つの資格が必要
クレーン車は走行させるための資格(大型特殊自動車・大型自動車免許)とクレーン操作するための資格(移動式クレーン運転士免許・小型移動式クレーン技能講習)の2つの資格が必要ですが、穴掘建柱車の運転操作には以下の3つの資格が必要となります。
①トラックを運転するための免許
普通自動車免許(重量5t未満、積載量3t未満)
中型自動車免許(重量5t~11t、積載量3t~6.5t)
大型自動車免許(重量11t以上、積載量6.5t以上)
②クレーン操作をするための資格
小型移動式クレーン技能講習(5t吊未満)
移動式クレーン運転士免許(5t吊り以上)
③穴掘建柱作業をする資格
車両系建設機械基礎工事用技能講習(機体重量3t以上)
穴掘建柱車運転のための特別教育(機体重量3t未満)
当社では、穴掘建柱車の取り扱いはありません。車両だけの取り扱いはレンタル会社、工事の依頼は工事内容によって基礎工事会社や電気通信工事会社にお問い合わせください。